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- 超音波カッターとは
超音波は、音波の一種です。音波とは、「物体が振動した際に、物体の周囲のもの(空気や水など)に伝わる波動」のことをいいます。人間は、この音波を耳の鼓膜に受けることで、「音」を感じています。
人間が音波を「音」として感じ取ることができるかどうかは音波の振動の速さによって決まります。この振動の速さを周波数といい、単位は[Hz]や[kHz](1[kHz]=1000[Hz])を用います。
周波数の値が大きいほど、音波の振動の速さは速くなります。人間が「音」として感じ取れる周波数(可聴波)は、30[Hz]~20[kHz]といわれています。
周波数が30[Hz]以下の音波は低周波、20[kHz]以上の音波は超音波といいます。
また、周波数が20[kHz]以下の音波であっても「人間が聞くことを目的としていない音波」であるなら超音波に分類されます。超音波カッターで使用している超音波という言葉は、カッターの振動数を示しています。
低周波振動(周波数が低い振動)
高周波振動(周波数が高い振動)
超音波を発生させる方法として、圧電効果を利用しています。圧電効果とは、ある素子に電圧をかけると、素子に歪みが生じるというものです。 交流の電圧を素子に加え、素子を繰り返し歪ませる(伸縮させる)ことで振動を作り出し、超音波を発生させています。
交流の電圧を素子に加え、振動させる(圧電効果)
超音波カッターは高速振動させたカッターの刃先で切断対象物を切ります。ナイフやのこぎり刃のように強く押し切り、引き切りする必要がないため切断面が粗くならず、 きれいな切り口で切断することができます。
超音波カッターによる製品のスライス
当社の超音波カッターは下図のような形になっています。